議案第139号を議題といたします。
議案審査の順序としましては、当局からの説明を聞いた後、質疑に入ります。その後、討論と併せて要望・意見を述べていただき、採決を行います。
なお、特に反対の立場での討論がない場合の採決は
簡易採決で行いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、当局の説明をお願いいたします。
〔
当局説明〕
6
◯稲葉委員長 ただいまの説明に対し、質疑に入ります。
発言の際には、議案書の番号、
ページ数、項目等を述べていただくようお願いいたします。
それでは、質疑がありましたらどうぞ。
7
◯寺澤委員 私から何点か質問します。
この
ポンプ車を購入することはいいんですが、
契約方法について、普通なら入札とするはずが
随意契約になったということですが、この
随意契約となった原因は何かあるんでしょうか。
8
◯塩澤財産管理課長 ただいまの件ですが、本件の調達は
一般競争入札により
入札手続を実施いたしました。1回目、2回目の
最低入札価格が
予定価格を上回ったため、
地方自治法施行令の規定に基づいて2回目の
最低価格者と協議し、
随意契約したところであります。
9
◯寺澤委員 最低入札価格が
予定価格を上回ったということだったんですが、この
積算金額は妥当だったのか、また入札に何者参加したのか、教えてください。
10
◯塩澤財産管理課長 まず、
積算金額が妥当であったのかにつきましては、
積算金額は、業者からの
参考見積り及び過去の
購入実績金額を元に設定しております。今回の入札では、2回目の
最低入札価格は1億9,780万円で、
予定価格を約30万円上回ったものとなっておりますが、結果として、協議により
予定価格の範囲内で契約を締結できていることから、妥当であったと考えております。
次に、今回の
入札参加業者については2者となっております。
11
◯寺澤委員 こうやって
随意契約になる事例は、過去にもあるんですか。それだけ最後に確認させてください。
12
◯塩澤財産管理課長 ただいまの
随意契約の実績ですが、過去3年間で言いますと、
一般競争入札において、再入札により
最低価格者と協議して決定された
随意契約については6件あります。
13
◯石井委員 今回、車両の
購入計画に基づいて購入されるということだと思うんです。今まであった車両と交代になると思うんですが、その交代された車両は、今後どういうふうになっていくのでしょうか、教えてください。
14
◯塩澤財産管理課長 ただいまの更新された旧車両につきましては、葵区の
大岩車庫に回送し、消防章、名称、
ナンバープレートを取り外し、赤色灯やサイレンの配線を切断した上で管財課に
廃車手続を依頼します。
15
◯石井委員 ありがとうございます。
そうすると、管財課が今後の
売却処理をしていくということなんですが、実際どういう経緯をたどっているか、分かっている範囲でいいので教えてください。
16
◯塩澤財産管理課長 ただいまの件につきましては、管財課に
廃車依頼をかけた後の手続でよろしいでしょうか。
〔
石井委員「はい」〕
17
◯塩澤財産管理課長(続) 管財課が
廃車手続をして、
競売のためにその車両を業者に売り渡すことになっております。
18
◯石井委員 今回購入する車両に関して、
耐用年数はどのくらいになるんでしょうか。
19
◯塩澤財産管理課長 今回の
はしご車につきましては、
更新計画に基づきまして、原則20年としております。
20
◯石井委員 20年ということですが、その間に様々な
メンテナンス等が必要になると思います。
ライフサイクルコストも把握する必要があると思うんですが、その
耐用年数の期間中にかかる大体のコストはどれくらいになるか。また、
メンテナンスの頻度はどうなっているんでしょうか。
21
◯塩澤財産管理課長 この20年間における
はしご付消防ポンプ自動車の維持費につきましては、車両ですので
定期点検、車検など、年間約51万円かかっております。
はしご車につきましては、はしごの部分の
年次点検、年1回の点検に約26万円。また、8年ごとにワイヤーの交換とか、消耗品の交換といった大規模な
オーバーホールがあり、約3,000万円かかっております。
22
◯井上委員 じゃ、せっかくなので1点だけ。
新規購入する車両ですけれども、もしこれまでにない新たな特殊な機能とかがあるようでしたら、御説明いただきたいと思います。
23
◯塩澤財産管理課長 今回の
はしご付消防ポンプ自動車は、従来の
はしご付ポンプ自動車と比べ、地上からの高さについては35メートルで変わりませんが、はしごの先端部について先端2.5メートル部分が屈折し、屋上の柵などを乗り越えて
先端バスケットを屋上面に着床しやすくなっていることが1つ。それと、先端の耐荷重が270キロから400キロに強化されることによって、呼吸器などを装備した職員が4名ほど乗れるようになりました。また、放水管と先端に放水銃をつけることによって、いち早く放水できる機能を備えていて、機能的には向上しております。
24
◯市川委員 すみません、特に通告してなかったんですけれども、お願いします。
今回更新する車両について、
先ほど更新期間は20年とお聞きしたんですけれども、こういったものについての傷み具合というか、更新するのに妥当な理由はあったんでしょうか。
25
◯塩澤財産管理課長 今回更新するに当たっては、
更新計画が定まっています。車両は経年により基本的に車体の老朽化、エンジンの性能が低下するとともに、本来
メーカー側から供給される部品が古くて供給されづらくなるところがあります。今回の
はしご車につきましては、先ほど言いました8年ごとの
オーバーホールに約3,000万円かかりますので、3回目の
オーバーホールを受けないように、2回目のタイミングで更新する計画を策定しております。
26
◯松谷委員 幾つか質問も出ていますが、もうちょっと聞かなきゃいけないんですけれども、
耐用年数が20年で
更新計画もあるということなんですが、聞くところでは、
メーカーは国内に2社で、外国産もあると。今回更新するのはどこの
メーカーの車両で、たしか
消防年報だと
はしご車6台が配置されているんですけれども、これらはどういう
メーカーのもので、今大体何年ぐらいの状態なのか、ちょっと教えてもらえますか。
27
◯塩澤財産管理課長 まず、
はしご付消防ポンプ自動車6台の
メーカーにつきましては、全て
株式会社モリタの車両となっております。
その6台の車両の
経過年数については、ちょっと把握しておりませんが、平成28年に
駿河消防署と
島田消防署、27年に
清水消防署、20年に
葵消防署、11年に
千代田消防署、9年に
駿河消防署東豊田出張所の
はしご車が随時更新されておりますので、そこから
経過年数をたどってくだされば結構だと思います。
28
◯松谷委員 全ての車両の
メーカーがモリタなんですね。そうすると、さっき質問したんですけれども、今
メーカーが何社ぐらいあって、今回の入札になぜ2者なのかをちょっとお伺いしたいです。
29
◯塩澤財産管理課長 現在、国内の
メーカーについては、
株式会社モリタと
日本機械工業株式会社の2社あります。ただし、
日本機械工業につきましては、令和3年度から普通の
はしご付消防ポンプ自動車の製造をやめてしまいまして、あくまで屈折式の
はしご付消防ポンプ自動車になったことから、本市の仕様書に合っていないということで、現在本市の仕様書に合う
はしご付消防ポンプ自動車につきましては、モリタ1社になっております。
そもそも
メーカーがなぜ少ないかと言いますと、
はしご車は高所での活動が前提となりまして、ほかの消防車に比べて非常に多くの
安全装置やコンピューター、自動制御が設置されています。この消防車の艤装になりますとかなり特殊で、なかなか
メーカーが増えていかない状況になっております。
30
◯松谷委員 令和3年から
日本機械工業株式会社、いわゆるニッキと呼ばれる
メーカーは、屈折式ということで、静岡市が出す仕様書に合わないので参加できなかったと想定するんですけれども、過去においては参加できたと思うわけですが、過去の入札には参加されていたんですか。
31
◯塩澤財産管理課長 ただいまの
日本機械工業につきましては、平成9年、11年、20年に参加しております。
32
◯松谷委員 入札に参加してきたけれども、静岡市の
はしご付消防ポンプ自動車は
モリタ製造のものがずっと使われていることが確認できました。
それで、今回、
入札参加者は2者ということなんですけれども、1者は
モリタ本社で、もう1者が今回受注する会社ですが、この会社も結局はモリタの
メーカーになるんですか。それとも、聞くところでは代理店でもあるようなんですけれども、この2者の会社の性格というんですか、ちょっと確認したいです。
33
◯塩澤財産管理課長 ただいまの
株式会社日消
機械工業の件ですが、こちらは確かに
株式会社モリタの代理店となっております。このモリタの代理店につきましては、県内に東中西3つあります。今回、中部を管轄する代理店が静岡市の
はしご車の営業担当で入札をかけたところであります。
34
◯松谷委員 そうすると、技術、性能、安全性、いろんなレベルにおいて1者しかなく、入札には本社と代理店が参加する構図なんですね。先ほど2回入札されたということなんですけれども、それぞれ
予定価格以上で、
最低価格の、
最低価格と言っても2者ですからどっちかしかないんですが、
最低価格者と
随意契約になっています。この
予定価格については、そもそもどういう形で算定されているんですか。
35
◯塩澤財産管理課長 予定価格につきましては、業者からの
参考見積と過去の
実績金額を元に設定しております。
36
◯松谷委員 これは非常に難しいですよね。
メーカーが1社の中での
競争入札なんだけれども、
予定価格は過去の参考等ということで、要するにこれは落札率100%なんですよね、
予定価格と今回の契約額が。普通、入札は、行政が税の負担によって、もちろんレベルの高いものを競争して、より安全でより安くというのが入札の仕組みなんですけれども、この
はしご付消防ポンプ自動車については、そういう仕組みが働かないんじゃないかという懸念が生じるんですが、皆さんとしてはどういうふうに評価されているんですか。
37
◯塩澤財産管理課長 ただいまの競争性が働かないのではということですが、本件につきましては、
WTO案件でありまして、国際貿易の壁を撤廃して、どこの国からも入札に参加できるように公告をかけております。その縛りがない上で入札をかけてこないことにつきましては、こちらでは分からないところではありますが、
競争入札を妨げているものではないと考えております。
38
◯松谷委員 納得のできる答弁がずっと返ってきているんですけど、ただ
落札価格が100%というのは、これは
随意契約だから皆さんの話合いによりますが、過去の事例とかもそうなんだけれども、落札率が95%とか、90%とかそういう議論は成り立たないんですか。その点は、仕様書をつくっている側として、どんなふうに考えているのか、お伺いしたいと思います。
39
◯塩澤財産管理課長 ただいまの件につきましてですが、あくまでも実績を使っているところは
最低価格として考えておりまして、当然、
安全設備、法的──道交法に絡めまして
逸脱装置とか、いろんな装置が付加的についてきますので、価格が上がってきます。ただし、あくまでも参考として、今までの実績をくんでいるだけでありまして、それを丸々使うことは考えておりません。
40
◯稲葉委員長 それでは、ほかにないようですので、質疑を終わります。
次に、要望・意見、討論に移ります。
要望・意見、討論がありましたらどうぞ。
41
◯寺澤委員 自民党です。議案に賛成です。
意見・要望は特段ございません。
42
◯石井委員 創生静岡は、賛成いたします。
こういった機械を導入するに当たっては、使用の訓練等が必要になると思いますので、ぜひ訓練を積んで熟知していただきたいと思っています。
吉田町の火災から1年たちますので、しっかりとこういった機械を運用して、少しでもそういった災害をなくすように努力をお願いします。
43
◯井上委員 公明党です。賛成いたします。
意見・要望は得にございませんけれども、市民の安心・安全のために頑張ってください。
44
◯市川委員 共産党です。
特段反対する理由もないということと、それから、市民が安心・安全に暮らせるということから、より性能のよい消防車を利用した
消防活動に励んでいただきたいと思います。
45
◯松谷委員 緑の党ですけれども、もちろん基本的には賛成です。
それで、
所管事務調査では
駿河消防署で実際の
現場訓練を見せていただきまして、やっぱり装置が非常に重要で、また、隊員の皆さんの訓練も当然重要で、現実に目の当たりにして、静岡市の消防のレベルはすごく高くすばらしいと思いますし、これから全国で一番になれるような消防力に発展させていく、そのきっかけにしていただきたいと思います。
ただ、私は何で懸念の発言をしたかというと、たしか2016年度だったと思うんですけれども、全国の消防無線談合がありまして、私はあのときも議会で質問したんです。それで、皆さんとしては、全然不正とか何もないよと言ったんだけれども、その後に公正取引委員会から問題だということで、談合と認定されて課徴金が課せられたという経験もしているものですから、今回の
メーカーが1社になったということと、それから、
WTO案件で競争性は担保されているということについて、納得のできる答弁なんですけれども、しかし、契約の問題については、消防とはまた違う事務能力も問われるところでありますので、今後また公正で公平な入札が進むようにしていただきたいと要望します。
46
◯稲葉委員長 ほかによろしいでしょうか。
それでは、要望・意見、討論を終わります。
特に反対の討論はありませんでしたので、議案第139号を
簡易採決にてお諮りします。
議案第139号は、可決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」〕
47
◯稲葉委員長 御異議なしと認め、議案第139号は可決すべきものと決定しました。
以上で
議案審査を終了します。
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48
◯稲葉委員長 本日の日程は全て終了しました。
これをもちまして
企業消防委員会を散会します。
午前10時29分散会
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企業消防委員長 稲葉 寛之
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